2012年01月14日「北海道新聞」朝刊より |
水ごり 歯食いしばり |
寒中みそぎ祭り 木古内で始まる |
【木古内】渡島管内木古内町の佐女川神社で13日夜、1831年(天保2年 )から続く神事「寒中みそぎ祭り」が始まり、行修者と呼ばれる4人の若者 が寒空の下で冷水を浴びる水ごりを行った。 今年の行修者は函館の会社員武田峻輔さん(22)、札幌の専門学校生久保 田翔さん(19)、函館の大学生藤原哲朗さん(20)、同町の消防士宮下知哉 さん(20)の4人。 行修者は午後7時ごろ、氷点下5度の極寒の境内で水ごりを開始。歯を食 いしばって背中に水を浴び、豊漁豊作を祈った。4人は15日朝まで水ごりを 繰り返した後、海に飛び込んでご神体を清める。 境内には町内外の写真愛好家ら約100人が訪れた。初めて見たという函 館の恒吉ゆき子さん(63)は「この寒さの申、裸で水を浴びるなんてすごい 」と感激していた。 |