2012年12月08日「北海道新聞」朝刊より  
ヘビ 癒やし系
新しのつ幸生園 えとの鈴作り
 
【新篠津】村内の陣がい者支援施設「新しのつ幸生園」(米田正機施

設長)で、来年のえとの「巳」にちなんだ陶器の鈴作りがピークを迎

えている。愛嬌のある顔の蛇をかたどった縁起物が手作業で丁寧に作

られている。

 えとの鈴作りは、30年ほど前から行っている。粘土を石こうででき

た型に話め、形を整えて素焼きにする。色付けは入所者と職員が協力

し、アクリル絵の具で行う。

 細かい作業は、手先が器用な入所者の七海利男さん(73)が担当。

作業台にずらりと並んだ鈴に、ひもを結んで完成する。

 高さ7㌢ほどの鈴は、とぐろを巻いた胴体の上に大きめの優しい顔

が乗った「癒やし系」の蛇がかたどられている。

 今年は約800個を作り、札幌市厚別区の信濃神社に届けるほか、

20日ごろからは、同園、村内の温泉施設「たっぷの湯」と「アイリス

」、JR札幌駅構内の元気ショップ「いこ~る」で販売する。1個6

30円。(山田智)
 
ひとつひとつ手作業で作られる「蛇」をかたどった陶器の鈴

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