2013年12月27「北海道新聞」夕刊より

「良い年を」願石に祈る

札幌伏見稲荷神社　札幌市中央区

今年もあとわずか。例年以上に今年はルポイラストの仕事が多く、 取材で道内各地を巡った年だった。忙しくもあったが、楽しく仕事も でき、充実の１年だった。これも参拝のご利益だろうか。 　新年の初詣は近くの北海道神宮と、ここ札幌伏見稲荷神社（中央区 伏見2）に来ている。商売繁盛の守護神でもあるので、フリーのイラス トレーターになってからは毎年恒例だ。赤い鳥居が坂道の参道に25本連なっている。 下から見上げる光景は迫力もあり、また美しい。 　赤い鳥居といえば、以前、稲荷神社の総本宮である京都の伏見稲荷大社へお参りに行 ったことがある。ところが、京都市内を観光で歩き過ぎて足にまめができ、結局名物の 千本鳥居までたどり着けなかった苦い思い出がある。今度はぜひこの目で見たいものだ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ここ札幌伏見稲荷神社境内には願石が鎮座している。好きなものを断つことで、願い がかなうと言う。お酒？たばこ？何を断とうか迷ってしまうが、とにかく来年も良い年 であるよう願いたいものだ。

（絵と文・佐藤正人＝北海道イラスートレーターズクラブα会長）